23/7/2

SQ7月号と26巻の感想です。8月号が出る前に間に合ってよかった。大雑把に語りたいところだけ。

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キャラ的には、「林藤匠~~~ッ…根回しの男…!」というのが一番…一番キましたね。出来る男かっこいいよ~~上層部の人間関係がめちゃくちゃ好きすぎる。忍田さん、後頭部がまんまるでかわいい。水上の評価だけでなく、古寺くんのプライドの所在をわかっているのもよいですね。ワートリの最初の方って、ある意味世界観の提示でありつつ固有のキャラからの視点が大きいので、城戸派・忍田派・玉狛派という大きな括りである程度読者(と修と遊真)を誘導していたと思うのですが、その派閥も捉えるキャラ次第なわけで、でも確かなのは「林藤匠はずるい」ということなんですよね……(※これは私の主観)もともと旧ボーダーが構えられていた場所を本拠地として据え置いているのももちろんですが、やっぱり瑠花ちゃんや陽太郎などの要人や玉狛第一のような強者を囲い込み近界に行って向こうの技術を持って帰ってきて独自にトリガー作って最強部隊編成して使っているという特異性がずるすぎる。個人的に、最上-林藤-迅/空閑-忍田-太刀川の師弟?の流れがあるんじゃないかなというのがあって、そんな中で城戸さんが今はトップにいるというのがものすごく組織として美しいなと思っていて……旧ボーダーのままではいられなかったからこそ、鬼怒田さん根付さん唐沢さんのようなある種のスペシャリストを迎え入れて今のボーダーを作ったのは間違いなく城戸さんなので、ゆりさんが「正しさ」を指針に考えて言っていたことなんかも胸に響くんですよね。だからこそ風間さん三輪くん奈良坂、古寺くんや華さんなんかが派閥グラフでゴリゴリ城戸派寄りなの美しいなと思う。BBFのあのグラフ、完結したら追加キャラたち交えてもう一度見せていただきたいけど、作中で思想が変わったりする子もいそうだから難しそうだなと思います。そこがいい。しかしやはり大人がずるくてかっこよくて、それを良しとしている人もいれば個人的に認めはしないという人もいる世界なの、組織として正常だし健全ではあると思う。もちろん全く別の思想の人は組織内には必要ないわけで、きっと反ボーダー的な市民団体があるんだろうな……みたいなのも感じられていいんだけど、本編に全く関係ないからそういう人たちはあんまり見えないのも作品としてバランスいいなと思う。ワートリの描くものの取捨選択、毎回センスいいな~と思うから、大きな群像劇でありつつ作品として少しコンパクトな印象もあるんだろうな。今やっている選抜試験もいろんなキャラが閉鎖環境で意見交換しながら生きているので、やっぱり健全だなと思う。毎回評価する側の見てるポイントわかるのが気持ちいいよな~~~今回の根付さんの「でしょうな これは失言でした」がすごく好きなんですが、一応言っておくところも含めて根付さんらしくて好き。わかっていてもここでヒュースに関して一応釘さして指摘するキャラだからこの世界でこの組織でメディア担当できるんだよな…というのがよい~……みんなかわいい。

26巻に関しては、この葉華がかわいい2023みたいな巻ですごい嬉しいです。本誌で見た時も思ったんですが「たぶん やる気出てると思う」「やるじゃん 華」最高なんですよね。こんなにかわいい表情をでかでかと描いてくれるようになったの、絶対絶対絶対SQに移籍したからだと思うので、感謝しかない。照屋ちゃんといいかわいい女の子のかわいくて強いところが大きなコマで見られるのすごく嬉しいよ~~私は木虎の気高い魂が好きなのですが、本誌時代ってそういうキャラの本質的な良さってわりかし小さなコマの連続で表されていることが多かった気がしている(いやそんなことはない、読み取れ……)ので……こういう歌舞伎の見得的な表現でイキイキしたキャラで見られると嬉しいです。あと六田ちゃんと漆間がすごく気になるので今後何卒よろしくお願いします。おまけコーナー、ジャンフェス2023の村中さんの神質問が収録されていて感激です。遊真の母について、母譲りな部分が「大胆な判断をするところ・意志を行動で表すところ・弱音を吐かないところ」なの、私の好きな遊真の魂は母譲りなのか……!と感激なので、文字で残ったことに感謝です。個人的には有吾とは血縁関係になくてもいいなと思っている(もちろん血縁でもいい、ただ「父親」として存在していてほしい)からこそ、父の教えとは別で遊真の本質的な部分が血由来なのかと思うと素敵だなと思いました。まぁ彼は彼として生きてきたからこそその美しさが磨かれたと思っているので、私は今後も遊真の美しさを私なりに描きたいなと思います。豆レプリカ先生と近界遠征してくれ、頼む……と祈っておきます……